菊と青海波

昔のうつわは、吉祥紋を模ったり、絵を施したりするものが多いんです。
現代ほど医療も科学も発達していなかったから、解明できてないことも多く、ある種《神頼み》や《縁起》といったところに頼っていたのだと思います。


今回の旧家の蔵から出てきたうつわも、例外なく吉祥紋が取り入れられているのですが、珍しいのはその組み合わせ。
“菊”と“青海波”という、よくよく記憶を辿ってもお目にかかったことがないくらい組み合わせですが、意味としては通じるものがある組み合わせです。

(各¥1200)


“菊”は《不老不死 延命長寿 無病息災 邪気払い》
“青海波”は《平穏な暮らしがいつまでも続くように》という意味がありますよ。

白磁というよりは、生成りに近い色で、
シャープなシルエットの割にはほんわりしたムードも。


深さもあるので、副菜やデザートにも使えますね。
これからならば、お正月にも。


余談ですが、昨日は奈良に行っていました。
かなり久しぶりに立ち寄った奈良公園。(たぶん小学生以来。。。)
覚えていたよりも、かなり当たり前に鹿がいたので、自然に溶け込みすぎていて逆に驚く、、、という、一人だとやや反応に困る体験でした(笑)


こちらは奈良みやげ。
《ぶと饅頭》という、春日大社の御鎮座当初から御祭礼にお供えされる神撰の唐菓子の一つらしく、あんドーナッツを上品にぎゅっと小さくしたようなお饅頭です。奈良は京都と同じく和菓子屋さんが多いので、お土産ひとつ選ぶのにも迷ってしまいます*
片道二時間なので、仕事以外ではあまり行きたくない道のりですが、
美味しかったので、また奈良に行くことがあれば買って来たいなあ⭐️