輪島塗のお椀

昨日のブログにもちらっと写っていた、黒の漆器です。


旧家から出て来た、輪島塗のお椀です。
おそらく結婚式やお正月などおめでたい時のみに使われていたようです。
傷も少なく、金色の部分もほとんど剥げていません。


3型あって、吸物椀、煮物椀、四つ椀です。
(※下の盆は輪島塗ではありません)

現代の漆器の中には木地ではなく、樹脂だったり、木粉を固めたものも多く出回っていますが、こちらはちゃんと木をろくろで成型した上に、塗りが施されています。
輪島塗の価格は、安いもので1万円以上してしまいますが、
古いもので使われていたものですが、気にされない方ならお手頃なので、
おススメです*


漆も木地も、中国産などが出回る前だと思うので、質は良いと思います。



吸物椀です。
少し小振りサイズです。


(¥2000)


煮物椀です。
平たいカタチなので、色んなおかずが盛れます*


(¥2500)


四つ椀です。
2つの椀をそれぞれ汁椀・飯椀として用い、残りに主菜、副菜などに用います。
現代では目にすることが少ないカタチですが、軽い食事だとこれひとつで済んでしまうくらい、日本の食事に添って考えられてるんです☆


(¥3000)
もともとは、四つ椀とは質素を旨とする茶懐石で使われる器なんだそうです。
四つの椀が一回りずつ異なる大きさなので入れ子で収納でき合理的。応量器(おうりょうき)という禅宗の修行僧が使う器から影響されてできたものだと云われています。




漆器は「扱いが面倒くさそう…」と敬遠する方が多いのですが、
本来は、木を丈夫に、使いやすくするために考えられたものなんです。
特に、良いモノ程、何回も何回も丁寧に漆を重ねていくので、
とても丈夫なんですよ。


食洗機に入れない、
洗剤や熱湯をむやみに使わない、
浸け置きしない
金属製のカトラリーを使わない
(お肌と一緒と思えばいいらしいですよ☆)
……ことを守って使えば、
軽いし、熱を伝えにくいので持ちやすいし、
丁寧に使えば使うほど艶が出てきて、『育てる』楽しみもあります*



漆器を敬遠していた人も、
使ってみたいと思っていただけるといいのですが☆